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とある鑑賞者の会話
Aさん:このおにぎり、会田誠を思い出すね!後ろの絵の古びた雰囲気と全然合ってなくない?
おにぎりに描いてある「えがお」も意味としてすごく強いし、後ろの絵を全部食っちゃってる気がする。
これって失敗してるんじゃないの!?

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Bさん:でもまって!よく見たら、おにぎりの海苔の左部分、層が連なって、奥行きになってる。隠し扉みたいで、何か意味がありそうじゃない?
Aさん:確かに。「えがお」には裏があるってことなのかな〜。

Bさん:あとこの絵、ヴァトーのジルっていう絵を引用してるらしいよ。
Aさん:どれどれ……。

ヴァトー ジル 1718-1719年頃

Aさん:え!!!
Bさん:どうした?!
Aさん:多分、ヴァトーの絵の真ん中に立ってる人が、おにぎりに置き換えられてるんでしょ。でもこの人さ、、、

全然「えがお」じゃないじゃん!!!何があったんだよ!!!!!!

※ この会話は、「ゴン!と演じる「M」」とその展示作品に関する様々な人の感想を材料に、それらをぼくが再構築して、SNS上で作った(演じた)ものでした。 感想を話してくれたみなさん、ありがとうございました! 画像の作品 おれ、ヴァトー、演じる 2024 34x 64 x 9cm パネルに水彩紙、水彩、樹脂粘土、アクリル、レジ ン、ミクストメディア

とある鑑賞者の会話
Aさん:この絵、どっちのコマから見ればいいんだろう。

Bさん:コマ…?

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Aさん:ここに漫画のコマみたいなのが2つない?
Bさん:あ!たしかにある!漫画っぽいキャラクターもいる!
Aさん:でしょ?だから、どっちのコマから見るか迷った。
漫画って、コマを見る順番があるじゃない。絵を見てるのにそういう意識になった。

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Bさん:絵を見て、どこから見るのが正解かなんて考えないもんね。
例えば、この絵に引用されてるシャルダンの「木いちごの籠」は、真ん中にたくさん集まった木いちごの赤色が、横のコップに反射したり、端に赤い果実があったり、周りに散らばってる。
でも、どの赤色から順番に見ようか、なんて考えないもん。

Aさん:ところでここの部分、漫画のコマが木いちごを隠してるようにみえる。
Bさん:私はむしろ、木いちごが漫画のコマを横切って、最終的にジュースになったようにみえる。左上の人がグラスで飲んでるでしょ。

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Aさん:たしかにそうもみえるね。
ていうか、2つのコマの間に、絵具が盛り上がって渦巻いてるよね?
これがうわさの「オムライス絵具」?
木いちごのジュース片手に、オムライス…?
Bさん:オムライス?この絵具が?
ぜんっぜん、食欲そそられないよ…

※ この会話は、「ゴン!と演じる「M」」とその展示作品に関する様々な人の感想を材料に、それらをぼくが再構築して、SNS上で作った(演じた)ものでした。 そして、この会話の後半部分の 「Bさん:私はむしろ、木いちごが漫画のコマを横切って、最終的にジュースになったようにみえる。左上の人がグラスで飲んでるでしょ。」 という内容は、永井綾音さんの感想をほとんどそのまま使わせてもらいました。 感想を話してくれたみなさん、永井さん、ありがとうございました! 画像の作品 ①村井祐希 「〜搬入伝説〜 シャルダンの木いちごに、おれはなる!!!! 」 2024年 パネルにケント紙、アクリル、水彩、ミクストメディア 43. 2 x 46.2 x 9cm ②ジャン・シメオン・シャルダン 「木いちごの籠」 1761年 キャンバスに油彩 38×46cm

とある鑑賞者の会話
Aさん:これほんとに村井さんの展示なの?!
めっちゃおとなしくない?なんかがっかりなんだけど!
Bさん:ほんとだね。だって村井さんといえば…

Bさん:こんな感じでエネルギーに満ち溢れてたよ。
このまま突っ走ってくれると期待してたのにな〜。

※2016年の村井の展示

Aさん:それに今回、色んな種類の作り過ぎじゃない?
キャラクターが出てきたり、水彩があったり、絵具がモリモリしてる昔の作風っぽいのもあるし。 何がしたくて、どこへ向かうつもりなんだろう。

Bさん:よく分からないね。
ところで窓ガラスに貼ってある作品だけど.…

Bさん:外からだと中身が見える! これは村井さんの理想郷なのかな。

Bさん:ほら、奥に絵を描いてる人がいる。 これ本人じゃない?!

Aさん:私は、1人のアーティストの生涯を表現してると思った!
一点透視図法的な奥行きがあって、手前から奥の消失点へ向かって時間が進んでいくとしたら、手前はまだ駆け出しの頃で、グリーンバーグの本とかがあって、

Aさん:そこから奥にいくにつれて、どんどん成長して大成していく。
Bさん:そしたら最後にいきつくのはフラゴナールの絵ってことになるよ?笑

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Aさん:そう!がんばってがんばって、最後は絵になっちゃう笑
Bさん:しかも18世紀フランスの絵か〜。
……。
なんか不気味だ…。

※ この会話は、「ゴン!と演じる「M」」とその展示作品に関する様々な人の感想を材料に、それらをぼくが再構築して、SNS上で作った(演じた)ものでした。 そして、この会話の後半部分の 「Aさん:私は、1人のアーティストの生涯を表現してると思った! 一点透視図法的な奥行きがあって、手前から奥の消失点へ向かって時間が進んでいくとしたら、手前はまだ駆け出しの頃で、グリーンバーグの本とかがあって、そこから奥にいくにつれて、どんどん成長して大成していく。 Bさん:そしたら最後にいきつくのはフラゴナールの絵ってことになるよ?笑」 という内容は、武田龍さんの感想をほとんどそのまま使わせてもらいました。 感想を話してくれたみなさん、武田さん、ありがとうございました! 画像の作品 2016年の村井の展示 ↓ 展覧会名:千年に一度のムライ 場所:トーキョーワンダーサイト渋谷 作品:fruiカタストロty 2016年 サイズ可変 オムライス絵具、キャンバス、ミクストメディア ©牛嶋みさを 窓ガラスに貼ってある作品 ↓ フラゴナールに住んでいる… 2025年 53×53cm プリント、段ボール、電球、ミニチュア、鏡、アクリル、シリコン、ミクストメディア

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